愛するペットを失った後…ペットロス

 ペットロス

人は毎日たくさんのストレスを受けています。しかし心には自浄作用があるので、しばらくすると元気を取り戻します。
だだ、どんな人でも激しい心の痛みを受けるとすぐには立ち直れません。愛するペットを亡くしてしまった人は心に大きな傷を負い「ペットロス」という精神状態になってしまいます。愛するペットが亡くなると悲しみに包まれて気持ちの整理がつかず、何もやる気が起きなくなったり、仕事や家事をしようとしても集中力が散漫になってしまいます。また、死んでしまったのは「自分のせいではないか」と自責の念にとらわれてしまい、あの時ああすれば良かったと後悔してしまいます。そして、日々癒されていたペットのの表情、仕草、匂い、声を急に失ったことにより耐え難い喪失感を感じてしまいます。このような精神状態は「ペットロス」または「ペットロス症候群」といいます。

 あまりにもショックが大きいと…

あまりにもショックが大きすぎると立ち直れなかったり、うつ病を併発してしまいます。大切な家族を失ってしまい、本当にお辛いと思います。亡くしてしまわれた直後にお気持ちを切り替えるのは難しいと思いますが、この記事が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

以下、愛するペットを失ってしまった人が元気を取り戻すまでの心の流れを記載しております。ご自身の心の状態を見つめなおして、克服するまでの道のりを確認してみましょう。

ペットロスによる心境の変化

すべての人には当てはまりませんが、大切な何かを失ったとき「受容のプロセス」(①否認②怒り③取引④抑うつ⑤受容)を経ると精神科医のエリザベス・キュブラー=ロス(1926-2004)が唱えています。ご自身に起こる変化をあらかじめ知っておくことにより、ペットロスからの立ち直りが早くなる可能性が高まります。

 ①否認

頭が真っ白になってしまい、呆然自失になっていまっています。そして「これは夢ではないか?」とか「たちの悪い冗談ではないか?」等、事実として受け入れらず、突拍子もない事に思いを巡らせてしまいます。また、自身の突拍子もない考えを正当化するために色々を材料を集め始めます。例えば「ペットが亡くなったと連絡をしてきた獣医さんがいつもの先生と違ったので、実はドッキリで友達が自分を騙すために連絡してきたんだ」という風に考え事実を認めたくない場合もあります。愛するペットが亡くなった現実を受け入れられない、認めたくない状態です。

 ②怒り

例えば、「ペットが亡くなってしまったのは毎日食べさせていたペットフードが悪かったからだ。ペットフードのメーカーはどうしてくれるんだ!」「獣医さんが処置の方法を間違えたので亡くなってしまった。いったいどう責任を取るつもりだ!」「ペットが亡くなったのは自分がしっかりお世話しなかったからだ…なんであの時もっとキチンとしなかったんだ(自責の念)」と誰かにやり場の無い理不尽な怒りをぶつけている状態です。

 ③取引

「神様、私にどんな罰を与えてくださってもかまいません。だから、あの子を生き返らせてください」「獣医の先生、どんな高額なお薬でもかまいません。あの子を生き返らせてください。」「夢の中だけでもかまわない…もう一度あの子に会いたい」など、亡くなった事実をなかったするために誰かと取引をしようとしてしまいます。

 ④抑うつ

今まで一緒に過ごしていたペットが居なくなるとその喪失感から、気分が落ち込んで、むなしい気持ちで一杯になり、訳もなく涙が出たり、何をやっても楽しくない状態になってしまいます。ちょっとした気分の落ち込みとはまったく違いますので、その点はしっかりとした認識が必要です。また、気持ちの切り替えも容易ではありません。無理に気持ちを切り替える必要はありませんが、可能であれば違う事を考えたりして気を紛らせるとよいかもしれません。
そして、真摯に聞いてくれる方に悲しい思いを話して下さい。きっと気持ちが和らぎます。また、悲しい思いを我慢する必要はありませんので、無理に抑え込むようなことはしないようにしましょう。
また、ひどい人は、うつ病になってしまい、健全な精神ではなくなってしまいます。集中力、記憶力、判断力が低下し、何事にも意欲が湧かないといった状態が続きます。そのようになってしまったら、お早めに心療内科や精神科の先生に相談されることをお勧めいたします。

 ⑤受容

個人差により期間が異なりますが、「ペットの死をどうにもならない事実」と受け止め、徐々に以前の様に生活出来るようになっていきます。

ペットを失った方の中には「間違ったお世話をして死なせてしまった」とご自身を責める方もいらっしゃいますが、そうではありません。飼い主としてその子の為に一生懸命お世話されたのですから、胸を張ってよい、本当に素晴らしいことだと思います。

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